住宅ローンの追加融資は可能?借り換え・リフォームローンのメリットを解説
この記事では、住宅ローンの追加融資が可能かどうかについて解説していきます。
住宅ローンは長期間にわたる返済となります。住宅ローン返済中に、家の修繕費用などで追加資金が必要になる場合もあります。
結論として、リフォームや改修が必要な場合、住宅ローンの追加融資は困難です。
この記事では、住宅ローンの追加融資が難しい理由や、追加で資金調達する方法について解説していきます。追加の資金調達でお悩みの人はぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
● 住宅ローン返済中に資金調達する方法
● リフォームローンのメリット
● 住宅ローン借り換えのメリット
【結論】住宅ローン返済中の追加融資は困難である
結論として、住宅ローン返済中の追加融資は非常に困難です。ここでは、以下の2つについて解説していきます。
- 追加融資が困難となる理由
- リフォーム費用なら組み込みできるケースも
順番に見ていきましょう。
追加融資が困難となる理由
追加融資が困難になる理由は、住宅ローンの目的と追加融資の目的が一致しないからです。
住宅ローンはあくまでも住宅を購入する目的で利用されます。追加融資が必要になる場合は住宅購入以外の目的であることが大半です。
金融機関としては目的から逸れた融資はできないため、追加融資は困難であるといえます。
リフォーム費用なら組み込みできるケースも
住宅ローンの追加融資は困難ですが、リフォーム費用なら住宅ローンに組み込めるケースがあります。なぜなら、住宅ローンはリフォームに対する資金供給の意味合いがあるからです。
ただし、リフォーム費用を組み込む場合も、銀行や金融機関の審査が必要になります。
審査の際は収入や信用履歴が重要な要素です。計画的かつ適切なリフォームプランを提示し、ローンの返済能力を示すことが成功の鍵といえます。
住宅ローン返済中に資金調達する方法
ここでは、住宅ローンを返済中に資金調達する2つの方法を解説します。
- リフォームローンを組む
- 住宅ローンの借り換えをする
順番に見ていきましょう。
リフォームローンを組む
住宅ローン返済中に資金調達する方法として、リフォームローンを組むことが挙げられます。
リフォームローンは住宅改修やリフォームに特化した融資で、住宅ローンとは独立しています。通常は住宅の価値向上や居住環境の向上が前提であるため、リフォーム計画や見積もりが必要です。
リフォームローンはさまざまな金融機関が提供しており、審査基準は収入や信用履歴に加え、リフォーム計画の妥当性も評価されます。
リフォームローンを組むことで、住宅ローンに影響を与えずにリフォーム資金を調達できますが、金利や返済条件には注意が必要です。
住宅ローンの借り換えをする
住宅ローン返済中に資金調達する方法として、住宅ローンの借り換えが挙げられます。
借り換えとは、新たな住宅ローンで既存のローンを一旦精算し、より良い条件で契約し直す方法です。借り換えにより月々の返済額を軽減できるでしょう。
ただし、手数料や諸経費が発生するため、本当にメリットが大きいか計算が必要になります。また、借り換え時の住宅評価や信用評価も影響します。
金融機関と十分に相談し、将来的な返済計画や資金調達の目的に合った選択を行うことが重要です。
リフォームローンを組むメリット
ここからは、リフォームローンを組むメリットについて解説します。
- 審査が通りやすい
- 無担保でも借りられる
順番に見ていきましょう。
審査が通りやすい
リフォームローンのメリットとして、審査が通りやすい点が挙げられます。
通常の住宅ローンと比較して、リフォームローンは融資額が小さいことが多く短期間で返済されることが期待されるため、審査基準が緩和されています。収入や信用履歴が比較的良好であれば、審査が迅速かつ円滑に進む傾向があります。
急なリフォームにも対応できるため、計画をスムーズに進められます。しかし、審査が通りやすいからといっても慎重に計画を立て、リフォーム内容を明確にすることが重要です。
無担保でも借りられる
リフォームローンのメリットとして、無担保でも借りられる点が挙げられます。
通常、リフォームローンは物件価値向上が期待されます。その改善された住宅価値が担保となる場合があります。しかし、無担保でも利用できるリフォームローンも存在します。
無担保であることから物件の担保の心配がなく、特に不動産の資産がない場合でもリフォーム資金を調達できる点もメリットです。
住宅ローンを借り換えるメリット
住宅ローンを借り換えるメリットとして以下の3点が挙げられます。
- ローンを1つにまとめられる
- リフォーム資金にも団信が付く
- 現在より低い金利で借り換えられる可能性がある
ここでは、上記3点について詳しく解説します。
ローンを1つにまとめられる
住宅ローンを借り換えるメリットとして、住宅ローンとリフォームローンなど複数のローンを1つにまとめられる点が挙げられます。異なる金利や返済条件の複数のローンを1本のローンにまとめることで、月々の返済が簡素化されます。
1つのローンに統合することで、返済計画が見やすくなり管理しやすくなります。
また、金利が低いローンに借り換えれば、総返済額が削減できる効果が期待できます。ただし、手数料や諸経費を借り換え時に考慮することが必要です。
リフォーム資金にも団信が付く
住宅ローンを借り換えるメリットとして、リフォーム資金にも団体信用生命保険(団信)が付く点が挙げられます。
団信は、債務者が死亡や疾病などの不測の事態に、ローンの残高を保険金で一括清算する仕組みです。家族や遺族が残された債務を背負う心配が軽減され、リフォーム資金を使いながらも家計の不安が少なくなります。
現在より低い金利で借り換えられる可能性がある
住宅ローンを借り換えるメリットとして、現在より低い金利で借り換えられる可能性が挙げられます。
金利が下がれば、月々の返済額が減少し、総返済額も削減できます。金利は、市場金利の変動や金融機関の競争が影響します。適切なタイミングで借り換えれば、返済負担の軽減が期待できます。
しかし、借り換えには手数料や諸経費が発生するため、借り換えによる負担減少と新たに発生する諸費用を比較検討することが重要です。金利の動向や自分の家計の状況を見極め、計画的に借り換えすることが、メリットを最大限に引き出すポイントです。
借り換えとリフォームローンどちらがおすすめ?
結論からいうと、おすすめできるのは主に借り換えです。借り換えの場合、金利が低いとこれからの返済額を抑えられる効果が期待できます。
また、団信が付く点も大きな魅力で、万が一の場合も安心できるでしょう。
リフォームローンも手数料がかかりますので、借り換えの手数料と比較しても大きな違いはないケースが多いといえます。
金利の状況を確認し、まずは借り換えを検討してみることをおすすめします。
住宅ローンの追加で資金調達するときの注意点
住宅ローンの追加で資金調達するときの注意点として4点を挙げました。
- 借り換えは諸経費が発生する
- 毎月の支払いプランを見直す必要がある
- 再審査の手続きが必要になる
- 追加融資による資金は車の購入などに充てられない
上記4点について詳しく解説します。
借り換えは諸経費が発生する
住宅ローンの借り換えには、諸経費が発生します。
借り換えには新たな手続きや審査、登記手続きが必要です。これに伴う手数料や登録免許税、保証料などがかかります。諸経費は総額で数百万円かかることもあり、借り換えによって得する金額を上回る場合もあります。
慎重な計算やアドバイスを受けながら、諸経費と将来の返済額を比較検討し、借り換えでメリットを得られるか確認することが重要です。
毎月の支払いプランを見直す必要がある
住宅ローンの追加で資金調達する際、毎月の支払いプランを見直す必要があります。
新たなローンが加わることで、返済額や期間が変動し、家計に影響を及ぼします。支払い能力や生活スタイルに合わせ、追加ローンを取り入れた計画的な支払いプランを策定することが重要です。
突然の支出にも対応できるよう、余裕を持った返済計画を検討し、計画変更が必要な場合には金融機関に相談することが大切です。
再審査の手続きが必要になる
住宅ローンの追加で資金調達する際、再審査の手続きが必要です。
新たなローン契約に伴い、金融機関は追加の借り入れに対し審査します。収入や信用履歴の再評価が行われ、新しい融資条件が決まります。審査の結果によっては、新たな借り入れができないでしょう。
事前に必要な書類を準備し、金融機関に相談しながらスムーズに再審査手続きを進めることが重要です。
追加融資による資金は車の購入などに充てられない
住宅ローンの追加融資は、原則住宅に関する目的に利用しなければなりません。そのため、資金を車の購入など住宅以外の目的に充てることは基本的には許されないでしょう。
融資契約書には用途制限が明示されています。資金使途や契約条件を守らなければ、一括返済など大きなペナルティを受けるケースもあります。
住宅ローンの追加融資に関するよくある質問
ここでは、住宅ローンの追加融資によくある質問に回答していきます。
- 本審査後に住宅ローン自体を増額することは可能?
- 外構費用を追加融資で賄うことは可能?
順番に見ていきましょう。
本審査後に住宅ローン自体を増額することは可能?
本審査後に住宅ローン自体を増額することは可能ですが、追加融資には再審査が必要です。
収入や信用状況が審査基準を満たす場合、増額が認められることがあります。増額には金融機関の承認が必要であり、手続きには時間がかかるでしょう。
増額後は月々の返済額や条件も変更されるため、慎重に計画することが重要です。
外構費用を追加融資で賄うことは可能?
外構費用のための追加融資は、通常の住宅ローンでは難しい場合が多いといえます。ただし、リフォームローンとして別途申し込むことで、外構費用を含めた改修費用をカバーできる可能性があります。
リフォームローンでの資金調達の可否や条件は金融機関によって異なります。追加の資金調達を希望する場合は、金融機関に直接相談しましょう。
住宅ローンの追加融資ではなく借り換えで資金調達しよう
リフォームなど新たな資金が必要になった場合、基本的に現在の住宅ローンを増額することは期待できません。追加で資金調達する方法としてリフォームローンや借り換えなどがありますが、住宅ローンの借り換えがおすすめです。
また、リフォームコストがあまりかからない、安全性と耐久性に優れたハウスメーカーに依頼するのも重要なポイントです。
アイフルホームの住まいは、耐火性能や耐震性能に優れ、遮熱屋根材を用いて快適な住まいができる住宅を提供しています。住宅ローンや家づくりについて悩んでいることがある方は、ぜひアイフルホームにご相談ください。
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※金利や制度は2024年2月時点のものです。
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。