新しい住まいを探す際、注文住宅と建売住宅の選択は非常に重要なポイントです。

注文住宅と建売住宅、2つの選択肢にはそれぞれ特性があり、その選択は価格だけでなく、家族のライフスタイルや将来の生活設計にも大きく影響を及ぼします。

本記事では、注文住宅と建売住宅の価格差に焦点を当て、その他の特性も詳しく解説します。最善の選択をする助けになる情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事でわかること】

● 注文住宅と建売住宅の違い

● 注文住宅と建売住宅の価格差

● 注文住宅と建売住宅の価格以外の違い

そもそも注文住宅と建売住宅の違いは？

注文住宅と建売住宅は、仕組みがそもそも異なります。

注文住宅は、自分たちの要望を盛り込んで、オリジナルの住宅を建てる方法です。一方で、建売住宅とは、既に建築されている住宅を土地と一緒に購入する方法を指します。

• 注文住宅とは
• 建売住宅とは

ここからは、それぞれの特徴を詳しく解説しましょう。

注文住宅とは

注文住宅とは、自分たちが所有しているもしくは購入した土地に、自由に設計して家を建てる住宅を指します。

中には、自分たちですべての仕様・設備を決めるフルオーダーと、仕様や設備などが決まっている大まかなプランの中で好きなデザインを選ぶ、セミオーダーなどがあります。

フルオーダーとセミオーダーの最も大きな違いはコスト面です。

自由に間取りなどを設計して建築するフルオーダーは、自由度が高い分コストがかかります。セミオーダーはあらかじめ仕様が決まっており、その中から設備などを選ぶため、フルオーダーよりコストを抑えられるでしょう。

建売住宅とは

建売住宅とは、建物がすでに建築されており、土地とセットで購入する建物を指します。間取りや設備なども既に決定された住まいを購入するため、間取りや設備は選べません。

一方で、注文住宅よりローコストで販売されています。早く住まいを選びたい人や、費用を抑えたい人などに向いているといえるでしょう。

注文住宅と建売住宅の価格差

次に、注文住宅と建売住宅の価格差について解説します。

それぞれの価格は、以下の通りです。

種別	金額
土地付注文住宅	4,455万円
注文住宅	3,572万円
建売住宅	3,605万円

※参考：2021年度 フラット35利用調査｜住宅金融支援機構

上記の表を見ると、注文住宅よりも建売住宅の価格が高いことがわかります。その理由は、注文住宅の価格には土地部分が含まれておらず、建売住宅は土地の購入費用を含んでいるからです。

土地について同じ条件になる、土地付注文住宅と建売住宅では800万円ほどの開きがあるため、価格面でいうと注文住宅のほうが800万円ほど高くなることが一般的といえます。

次に、地域別での注文住宅と建売住宅の価格差は以下の通りです。

種別	全国	東京都	宮城県
注文住宅（土地付）	4,397.3万円	6,110万円	4,163.1万円
建売住宅	3,495.2万円	4,588.7万円	3,039.8万円

※参考：2021年度 フラット35利用調査｜住宅金融支援機構

全国平均と比較しても、東京都は地価の高さなどが反映し、非常に高い価格になることがわかります。

宮城県と全国を比較すると、宮城県でのマイホーム建築や購入は双方ともより安い価格で建築や購入が可能なエリアといえるでしょう。

注文住宅と建売住宅における価格差以外の比較

ここからは、注文住宅と建売住宅における価格差以外の比較を2点解説します。

• 入居までの期間の比較
• 向いている人・向いていない人の比較

それぞれどのような違いがあるのかをしっかりと理解しましょう。

入居までの期間の比較

入居までの期間を比較すると、建売住宅のほうが早く住めるといえるでしょう。

注文住宅は、間取りや設備の設計打ち合わせから始めなければならないため、どうしても時間がかかってしまいます。こだわりが強いほど、納得できるまで長い時間を要してしまうでしょう。

建売住宅は仕様・設備が決定しており、既に建物が建っている場合が多いため、購入後すぐの引越しができるでしょう。

向いている人・向いていない人の比較

注文住宅に向いている人の特徴は以下の通りです。

• 家族のニーズにマッチした家に住む願望が強い
• 住まいにこだわりが強く、既存の家では満足できない

一方で、細かい仕様を決めることが苦手な人は、注文住宅より建売住宅のほうが向いているといえるでしょう。注文住宅では間取りや設備、デザインなど、決めるべき項目が多岐に渡ります。細部まで決めることが苦手な人は、建売住宅をおすすめします。

また、建売住宅に向いている人の特徴は以下の通りです。

• なるべくコストを抑えたい
• 早く入居したい

建売住宅は特定の建材を大量に発注し、コストを抑えています。1つ1つ設備を選択する注文住宅は、こだわりすぎてしまうと想定以上の金額になってしまうおそれがあります。

また、すでに建っている場合が多いため、すぐに引越しが可能です。早く引越ししたい人などが向いているといえます。

一方で、具体的なこだわりを持っている人は建売住宅より注文住宅が向いているといえるでしょう。建売住宅は、万人受けするデザインや間取りとなっているケースが多く、こだわりが多い人は満足できない可能性があります。

このように、注文住宅と建売住宅はそれぞれ向き不向きがあるので、自分がどれに当てはまるかをしっかりと把握しておきましょう。

注文住宅と建売住宅はどっちが安い？

注文住宅と建売住宅では、価格表でも示した通り、注文住宅のほうが高くなる傾向があります。

ただし、近年ではコストをできる限り抑えた注文住宅や、グレードの高い設備を備えた建売住宅などが存在するため、一概にはいえません。

大切なことは、費用面だけを考慮するのではなく自分に合った住まいを選ぶことです。いくらコスト面を抑えたとしても、満足できない住まいに住み続けるのは快適ではないでしょう。

自分にとって、どちらがコストパフォーマンスの高い家となるのかを考えるとよいでしょう。

注文住宅と建売住宅の価格差を把握して自分に合った選択を

注文住宅は自由な設計が可能であり、自分たちのライフスタイルに合わせた住まいを実現できる一方、建売住宅は即入居可能であり、手間と時間を大幅に節約できます。価格面では、注文住宅より建売住宅のほうが一般的には手頃な価格といえます。

ただし、価格だけでなく、自分自身のライフスタイルや将来設計を十分に考慮した上で選択することが重要です。

住宅選びは一生に一度の重大な決断です。注文住宅も建売住宅も、それぞれ長所があるため、メリットなどを十分に理解した上で選択するとよいでしょう。価格差も踏まえたいくつかの違いの中から自分に合った選択をすることが重要です。

アイフルホームでは、最適な家づくりのプランを提案いたします。建売住宅も販売しているので、家づくりの選択肢でお悩みの方は、ぜひ一度アイフルホームへお問い合わせください。

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※金利や制度は2023年5月時点のものです。