子供部屋はいらない?用意するメリットやポイントをわかりやすく紹介

子供部屋はいらない?用意するメリットやポイントをわかりやすく紹介

マイホームの間取りを考えるとき、子供部屋を用意するかどうかで悩む人は多くいます。

実際のところ、家に子供部屋がなく、リビングに宿題などができるスペースを作って過ごしている家庭もあります。

では、子供部屋を用意することには、どんなメリットがあるのでしょうか。

今回は、「子供部屋はいらない?」という疑問を抱く人のために、子供部屋を用意するメリットや、その際に押さえておきたいポイントを、分かりやすく解説していきます。

子供部屋はいらない?

実際、子供部屋はいらないのでしょうか?

子供部屋の必要性は、それぞれの家庭の生活スタイルや子供の年齢によって異なり、一概に子供部屋がいらないとは言えません。

実際、子供部屋を用意することで、家族全員にとってのメリットはたくさんあります。

家族全員が過ごしやすい家にするためにも、子供部屋を用意することを検討してみましょう。

子供部屋を用意するメリット4選

子供部屋を用意することには、以下の4つのメリットがあります。

・共有スペースを綺麗に保てる

・子供のプライバシーを守れる

・子供の私物を整理しやすい

・自立性を与える

それぞれ具体的に解説していきましょう。

共有スペースを綺麗に保てる

子供部屋を用意することにより、リビングなどの共有スペースを綺麗に保てるのがメリットの一つです。

子供部屋がない場合、おもちゃや学校で使う道具などを共有スペースに置かなくてはならないので散らかりやすくなります。

子供部屋があれば、使うものを決まった場所にまとめやすくなり、結果としてリビングなどの共有スペースは綺麗な状態を保てます。

子供のプライバシーを守れる

子供にとって、プライバシーを守れるという点は、大きなメリットです。

親の立場としては、できれば子供を目の届く範囲で見守っていたいと考えがちですが、子供の成長と共に、子供もプライバシーの確保を求めるようになる場合が多くあります。

子供部屋を用意することで、子供のプライバシーが守られる空間ができ、友達との手紙を書く際や日記をつけるときなど、親にはあまり見られたくないという子供の気持ちを大切にしてあげることができます。

子供の私物を整理しやすい

子供部屋を用意することで、子供の私物を整理しやすくなる点もメリットの1つです。

成長と共に、子供の私物は増えていくため、私物の整理も大変になります。

子供部屋があれば、決まった空間の中で子供の私物を整理できるので、整理がしやすくなります。

子供部屋がないと、子供の私物が家中のあちこちにいってしまう場合が多く、必要なときに見つけにくくなってしまいます。

自立性を与える

子供の自立性を考えると、子供部屋の用意は大きなメリットです。

子供部屋を用意し、子供に1人で過ごす空間を与えることで、自ら部屋の片付けや掃除をするようになったり、学校の宿題や翌日の準備も自分1人で行えるようになったり、自立性の向上を促すことに繋がります。

自分のことは自分でやるという思考が身につくのは、親にとっても嬉しいポイントです。

子供部屋を用意するデメリット3選

子供部屋を用意するのには、デメリットがあることも知っておきましょう。

・幼い頃にあまり必要性を感じられない

・子供の管理がしづらくなる

・掃除する部屋数が増える

上記3つのデメリットについて、解説していきます。

幼い頃にあまり必要性を感じられない

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子供が幼い時期は、まだ1人でできることも少なく、子供部屋の必要性をあまり感じられない場合が多いのが実情です。

幼い頃に子供部屋を用意しても、結局リビングなどの共有スペースでほとんどの時間を過ごすことになり、子供部屋を持て余してしまうケースは多くあります。

ただし、まだ幼い時期は子供部屋を使う機会が少なくても、後々成長してから必要性を感じるようになることも多いので、長い目で見て必要性を考慮するようにしましょう。

子供の管理がしづらくなる

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子供部屋で過ごす時間が多くなると、親は子供の管理がしづらくなります。

例えば、子供が部屋に長時間こもってゲームをしていても、注意しにくくなる場合などが考えられます。

子供部屋を用意する場合は、こまめな声かけや、部屋にこもる時間にルールを決めて共有するなど、コミュニケーションをとって適度な距離感を保ちつつ行動を管理するようにしましょう。

掃除する部屋数が増える

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子供部屋を用意することで、掃除する部屋数が増えるというデメリットがあります。

子供部屋を用意せず、家族全員がリビングなどの1つのスペースを共有する場合、掃除もまとめてできるので楽になります。

それに対し、子供部屋を用意すれば、部屋ごとに掃除が必要となるので、手間がかかります。

子供がある程度大きくなったら、自分の部屋は自分で掃除させ、掃除の手間を分散できるように工夫しましょう。

子供部屋を作る際のポイント3つ

子供部屋を作る際、押さえておきたいポイントが3つあります。

・子供の動向が分かりやすい位置に作る

・収納スペースを多めに確保する

・完全個室ではない子供部屋という選択肢もある

上記3つのポイントを押さえ、家族が過ごしやすくなるように子供部屋を作りましょう。

子供の動向が分かりやすい位置に作る

子供部屋を作る際は間取りを工夫し、子供の動向が分かりやすい位置に作りましょう。

例えば、リビングから近い位置にしたり、子供部屋へ行くにはリビングを通らなければ行けないような間取りにしたりすると、コミュニケーションがとりやすくなります。

リビングなどの共有スペースから隔離された位置に子供部屋を作ってしまうと、親の目が届きにくく、部屋にこもりやすくなる可能性があるので注意しましょう。

収納スペースを多めに確保する

子供部屋を作るとき、収納スペースの確保はとても重要なポイントです。

子供の成長に伴い、子供部屋に置くものは増えていくのが通常です。

例えば、学校で使う教科書類や道具、衣類の量が増えていき、子供部屋に収納できるスペースが必要になります。

間取りを決める段階では少ない収納スペースで足りていても、将来的に子供のものが増えることを見据えて、多めの収納スペースを確保しておきましょう。

完全個室ではない子供部屋という選択肢もある

子供部屋を作ることで、子供が部屋にこもってしまうのが不安な場合は、完全個室ではない子供部屋にするという選択肢もあります。

例えば、リビングなどの共有スペースの一部に書斎のようなスペースを設け、子供が宿題などをできる空間を作るという選択肢です。

また、カーテンや家具を利用して部屋の間仕切りにし、子供用のスペースを確保する方法もあります。

中二階やロフトなどを子供のスペースとする方法も、程よく空間を隔離できて仕上がりもおしゃれで人気があります。

子供部屋を作る際の注意点3つ

子供部屋を作る際は、3つの注意点があります。

・子供が大きくなった時のことを考慮する

・子供が巣立った後の部屋の使い道を考えておく

・新築を建てる時の子供の年齢を考慮する

上記3つの注意点を意識し、子供部屋を作りましょう。

子供が大きくなった時のことを考慮する

子供部屋を作る際は、将来子供が大きくなった時のことを考慮しましょう。

子供の成長により、生活スタイルや必要なスペースなど、変化することはたくさんあります。

間取りを決める時点での子供の状態に合わせて子供部屋を作ると、後になって手狭になったり、不便が生じたりする可能性があります。

現在の使いやすさだけではなく、長い目で見て使いやすい子供部屋作りを意識することが大切です。

子供が巣立った後の部屋の使い道を考えておく

将来的に、子供が独立し家を出ることも考えられるので、子供が巣立った後の部屋の使い道をあらかじめ考えておきましょう。

子供が巣立った後、部屋を放置するのは避けるべきです。

放置すると、ほこりやカビが発生する原因になるだけでなく、防犯面においても良くありません。

家づくりの際はまだ遠い未来の話と感じるかもしれませんが、子供が巣立った後の部屋の使い道については、事前にある程度考えておくことをおすすめします。

新築を建てる時の子供の年齢を考慮する

子供部屋は、家を建てる時の子供の年齢を考慮して作るのがポイントです。

例えば、新築の際すでに子供が中学生や高校生の場合は、子供もプライバシーを気にする時期であることが多いので、きちんとした個室の子供部屋を作ることで、親子がお互い快適に過ごせます。

逆に、家の新築時に子供がまだ幼い場合は、すぐには子供部屋が必要にならない場合も多いので、共有スペースに間仕切りをつけて子供部屋を作れるような間取りにしておくと便利です。

子供の年齢に応じて、家族が全員快適に過ごせる間取りを考えましょう。

子供部屋に関するよくある質問

ここでは、子供部屋に関するよくある質問を3つ紹介します。

・子供部屋がない子供の割合は?

・子供部屋がないと子供にどんな影響がある?

・子供部屋は将来どんな使い道がある?

それぞれ回答と合わせて紹介していきましょう。

子供部屋がない子供の割合は?

実際に子供部屋がない子供の割合は、年齢や性別によって異なります。

男の子の場合、小学校低学年で42.1%、高学年で32.5%、中学生で16.1%、高校生で7.7%という調査結果があります。
(東京ガス都市生活研究所レポートより)

同様の調査で女の子の場合、小学校低学年で40.6%、高学年で17.3%、中学生で10.9%、高校生で5.7%となっています。

年齢が上がるごとに、子供部屋がない子供の割合は低くなり、男女別では女の子の方が比較的早い段階で子供部屋を持っている傾向にあることが分かります。

特に高校生は、男女共に子供部屋がない割合は1割を下回っていて、子供部屋の必要性の高さが現れています。

子供部屋がないと子供にどんな影響がある?

子供部屋がないことによる子供への影響は、家にいる間、常に親の目を気にして行動するようになることが考えられます。

子供部屋がないと、子供は1人になる時間を作りにくくなります。

たとえ何か悪いことをするわけではなくても、親に見られたくないことがあれば、親の目を気にしてストレスを感じてしまう場合もあります。

子供が1人の時間を確保できないことで、逆に親への隠しごとが増えてしまうケースも考えられます。

子供との距離感を適度に保つために、子供部屋は重要であると言えます。

子供部屋は将来どんな使い道がある?

子供部屋は、子供が将来独立して家を出たあと、様々な使い道があります。

例えば、来客用の宿泊部屋として使用したり、本が好きなら書斎として活用したりと、趣味のための部屋にするのも良い使い道です。

また、独立後も子供が気軽に帰って来られるように、綺麗に管理して残しておくのも1つの方法です。

子供部屋のスペースを将来も無駄にしないよう、有効な使い道を見つけましょう。

まとめ:子供部屋について考えて家族全員が暮らしやすい家を建てよう

家を建てる際は、子供部屋について、家族全員で相談して考えましょう。

最も大切なのは子供も含め、家族全員が暮らしやすい家づくりをすることです。

アイフルホームでは、お客様のご希望に寄り添いながら、暮らしやすい家づくりを提案しています。

マイホームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

※金利や制度は2022年5月時点のものです。

コラム監修者情報

木場昌也

二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟

入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。

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