総二階の外観をおしゃれにするコツは?メリット・デメリットも紹介
総二階の家と聞くと、あまり良いイメージを持っていない方もいるかもしれませんが、最近では狭い敷地でも十分な間取りを確保しやすいため人気が高まっています。
そこで今回は、総二階の外観をおしゃれにするコツについて解説していきますので、マイホーム購入を検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
そもそも総二階とは?
総二階とは、1階と2階がほぼ同じような作りで、床面積も同程度の住宅のことです。
建築費用だけでなく、メンテナンスについてもコストパフォーマンスが高く、敷地の有効活用にも繋がりやすい特徴があります。
一方で、単調な間取りや外観になりやすい側面があるため、家づくりの優先順位を決めてからプランニングするとよいでしょう。
総二階の外観をおしゃれにする5つのコツ
総二階の外観をおしゃれにするコツを以下の通りまとめています。気になるものがあれば自分たちの家づくりに取り入れられないか検討してみましょう。
・ツートンカラーを取り入れる
・立体感のある外壁材を選ぶ
・窓にアクセントを加える
・玄関や門扉で奥行きを作る
・屋根の形をこだわる
順番に解説します。
ツートンカラーを取り入れる
一つ目のコツは、ツートンカラーによる配色の工夫を取り入れることです。
また、配色だけでなく、外壁材の組み合わせによる素材の違いを工夫してみる方法もおすすめします。
立体感のある外壁材を選ぶ
立体感のある外壁材を選ぶこともコツの一つであり、立体感のある壁面は光が当たることで陰影が生まれ、外観デザインに深みと高級感をもたらします。
窓にアクセントを加える
窓の配置を工夫するだけでなく、デザインを優先したFIX窓を取り入れることもおすすめの方法の一つ。
全体のバランスを整えることが重要なので、自分たちのイメージを建築会社に伝えて、プランを提案してもらいましょう。
玄関や門扉で奥行きを作る
玄関や門扉で奥行きを演出することもおしゃれな外観を作るコツの一つです。建物自体で奥行き感を出せない場合は、住宅の配置を工夫してみましょう。
屋根の形をこだわる
シンプルなデザインが総二階の魅力ですが、切妻屋根や片流れ屋根を配置するなど、屋根の形にこだわることで、外観イメージにアクセントを付ける方法もおすすめです。
総二階のメリット5選
総二階のメリットを以下の通りまとめていますので、総二階を選ぶことが自分たちの理想の住まいに繋がるかを検討してみましょう。
・建築コストを安く抑えられる
・耐震性を高く設計しやすい
・メンテナンス費用を抑えられる
・断熱性の高さ
・雨漏りが起こりにくい
順番に解説します。
建築コストを安く抑えられる
一つ目のメリットは、建築コストを安く抑えられることです。
基礎や柱など構造部と屋根材が最小限で住むことが安さの理由であり、間取りなどに問題がなければお得なデザインといえるでしょう。
耐震性を高く設計しやすい
耐震性が高く設計しやすいことも総二階を選ぶメリットといえるでしょう。
全体のバランスがよく、上下の壁や柱の位置を合わせやすいことが耐震性の高さに繋がりますので、地震の多い日本ではおすすめの選択肢です。
メンテナンス費用を抑えられる
シンプルなデザイン故に、メンテナンス費用を抑えられる点も魅力です。
塗り替えや張替えの部材が最小限に抑えられ、施工の手間も比較的少なくなることがコストを下げる理由に挙げられます。
断熱性の高さ
総二階の住宅は、外壁の面積が小さいため断熱性の向上に期待できる点もメリットといえるでしょう。
また、凹凸の少ないデザインであるほど、断熱材や気密シートが施工しやすい点も断熱性向上に繋がります。
雨漏りが起こりにくい
雨漏りが起こりにくいことも忘れてはいけません。
総二階の住宅は外壁の継ぎ目が少ないため、シーリング部分の劣化による雨漏り発生リスクを抑えられることが理由に挙げられます。
総二階のデメリット3選
一方で、総二階の住宅にはデメリットも存在しますので、自分たちの理想の住まいにどのような影響があるかを考慮した上で、外観デザインを選んで下さい。
・外観デザインが安っぽく見えるケースがある
・土地によっては総二階の新築を建てられないケースがある
・間取り決めが難しくなるケースがある
順番に解説します。
外観デザインが安っぽく見えるケースがある
総二階の住宅すべてにいえることではありませんが、何も考えずに作った総二階の住宅は、外観デザインが安っぽく見えてしまいがちです。
シンプルな形状が好きという方もいるでしょうから、先に述べた外観をおしゃれにするコツをアクセントに取り入れて、周囲の住宅との差別化を図ってみましょう。
土地によっては総二階の新築を建てられないケースがある
土地によっては総二階の新築を立てられないケースがあることにも注意が必要です。
道路に対して二階部分が奥まっていないため、道路斜線や北側斜線など高さに関する法令上の制限を受けやすいことが理由に挙げられます。
間取り決めが難しくなるケースがある
間取り決めが難しくなるケースが想定されることもデメリットの一つです。
1階を広くすると2階も同様に広くなるため、どのように暮らしたいかをイメージしておかなければ、広さを持て余すことにもなりかねません。
総二階に関するよくある質問
総二階に関するよくある質問をまとめていますので、他の方の疑問点を自分たちの家づくりに置き換えて考えてみましょう。
・総二階と部分二階の違いは?
・総二階の間取りの考え方は?
・総二階の外観でグレーの外壁を使用する注意点は?
順番に解説します。
総二階と部分二階の違いは?
総二階が1階と2階がほぼ同じつくりであるのに対して、部分二階は1階よりも2階が小さいつくりになっています。
1階にリビングなど広い部屋を設けたいケースでは、部分二階の方が適しているといえるでしょう。
総二階の間取りの考え方は?
リビングを1階と2階のどちらに設けるかなど、実際の暮らしをイメージしながらプランニングすることが重要です。
現在のライフスタイルはもとより、将来の変化も考慮して検討することをおすすめします。
総二階の外観でグレーの外壁を使用する注意点は?
グレーの外壁といっても、濃淡によって受ける印象は大きく変わることを覚えておきましょう。
また、光の当たり方でも色見が変わりますので、サンプルだけでなく実際に建てられた家があれば事前にチェックすることをおすすめします。
まとめ:総二階の外観はアクセントを加えておしゃれにしよう
総二階の外観は、ともすると味気ないデザインになってしまいがちですが、シンプルなデザインであっても、自分たちに合ったアクセントを加えることでおしゃれな外観は実現可能です。
近隣住宅のとの調和を図りつつ、自分たちの理想の外観を色々と検討してみましょう。
アイフルホームでは、総二階の施工事例を多数取り揃えていますので、住宅の外観にお悩みの方は、お気軽に見学会へ足をお運び下さい。
※金利や制度は2022年7月時点のものです。
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。