新築のコンセント位置の決め方は?部屋別の位置や配置するコツも解説
家づくりでは、どんな家に住みたいかや、どんな暮らしがしたいかを考えることが重要です。
その中でも、住宅設備については快適な暮らしに直結しますので、細かい部分まで配慮が求められます。
そこで今回は、新築のコンセント位置の決め方について解説します。
家づくりを検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
そもそも新築のコンセント位置の失敗とは?
新築のコンセント位置の失敗には、コンセントの数が足りないことや、欲しい場所に配置していなかったことなどが挙げられます。
多くの場合、建築会社任せにしていたことが原因であり、暮らし始めてから不便を感じるケースは少なくありません。
一般的なコンセントの配置プランは万人受けするものですが、ライフスタイルは人それぞれ異なります。
自分たちの暮らしをイメージしながらプラン作りに参加して、快適な生活空間を目指しましょう。
新築のコンセント位置の決め方
新築のコンセント位置の決め方は、自分たちの暮らしをもとに、出来上がった間取り図(配線図)に変更を加える方法をおすすめします。
具体的に家具の配置や使い勝手を考えながら、将来のライフスタイルの変化も考慮しておくとよいでしょう。
・コンセントの位置と数
・コンセントの高さ
順番に解説します。
コンセントの位置と数
コンセントの位置については、間取りを参考に家具の配置をイメージしながら決めるとよいでしょう。
また、実際に掃除する場面をイメージして、掃除機の取り回しのしやすさを目安とするのもおすすめの方法です。
コンセントの数については、一つの居室について4個を目安に、家電に合わせて必要な数を考えて下さい。
また、新しい家電の登場に備えて、コンセントや分岐回路に余裕を持たせておくとよいでしょう。
コンセントの高さ
コンセントの高さは、床から25センチの高さが一般的とされています。
高さのイメージがしにくい場合は、モデルハウスで体験してみましょう。
また、ペットを飼養する方はコンセント位置を高くするなど、自分たちの暮らしをベースに考えることが重要です。
【部屋別】新築で採用すべきコンセント位置
新築で採用すべきコンセント位置をまとめていますので、配置に迷っている方は参考にして下さい。
基本的に多くて困ることはありませんが、使わなければ無駄となりますので、家族で相談して配置プランを考えてみましょう。
・玄関や廊下
・リビング
・キッチンやダイニング
・トイレ
・洗面所
・寝室
・水まわり
・屋外やベランダ
順番に解説します。
玄関や廊下
玄関であればシューズクロークの中に設置するのがよいでしょう。
除湿器や蓄電池など使い方も多く、掃除の際にも役立ちます。
廊下についても、掃除機の取り回しを意識した配置がおすすめです。
リビング
リビングのコンセント配置は、実際の暮らしをイメージすることが重要です。
TV周りやPC関連など必要な数も多く、季節家電の利用についても配慮が求められますので、一年を通した家電の利用を考えて下さい。
キッチンやダイニング
キッチンやダイニングは使用する家電が多いので、常設の家電と必要な時だけ使う家電を分けてコンセントの配置を考えましょう。
特に、抜き差しの多い家電はコンセント位置の高さを上げるなど配慮が求められます。
トイレ
トイレでの用途は少ないものの、脱臭機や暖房用に配置しておくと便利です。
水や汚れが付きにくい様に、便座より手前に設置するとよいでしょう。
洗面所
洗面所は意外にコンセントの数が必要な場所です。
洗面台の備え付け以外にも、腰高より少し上の位置にコンセントを配置して、生活家電の利用に備えましょう。
寝室
寝室では、ベッドなど大型の家具の配置を決めてからコンセントの配置を考えましょう。
スマートフォンの充電などベッドサイドにコンセントをまとめると便利になります。
水まわり
水回りのコンセント配置は、水や水蒸気がかからない場所に設置しましょう。
水がはねてショートする危険性がありますので、利便性よりも安全性を優先して下さい。
屋外やベランダ
屋外やベランダのコンセントは防水のことを考えて、差込口が下に向いて付いていますので、室内よりも高めに配置するのがよいでしょう。
使用頻度は多くないかもしれませんが、抜き差しが楽になります。
新築のコンセントを適切な位置に配置するコツ3選
新築のコンセントを適切な位置に配置するコツを紹介します。
ライフスタイルは人それぞれですが、自分たちに合ったものがあれば取り入れてみましょう。
・1年を通した暮らしをイメージしてみる
・必要な家具・家電をすべて洗い出してみる
・将来のライフスタイルの変化を考える
順番に解説します。
1年を通した暮らしをイメージしてみる
一つ目のコツは、一年を通した暮らしをイメージしてみることです。
現在使用している家電だけで考えると、季節家電を取り出した時に、コンセントが足りなくなるかもしれません。
間取り図が出来上がったら、一年を通した暮らしを家族で考えてみましょう。
必要な家具・家電をすべて洗い出してみる
二つ目のコツは、必要な家具・家電をすべて洗い出してみることです。
新生活で使うものをピックアップして、間取り図に書き込んでみましょう。
その上で、コンセントの数や配置を検討することをおすすめします。
将来のライフスタイルの変化を考える
将来のライフスタイルの変化を考慮することも重要です。
家族構成が変われば、部屋の配置を変えることがありますし、新しく便利な家電が登場する可能性もあります。
コンセントの配置は多すぎて困るものではありませんので、ある程度余裕を持ったプランを考えましょう。
新築のコンセント位置は配置図を書こう
間取り図(配線図)が出来上がったら、家具・家電を図面に落とし込み、配置図を書いて基本プランに改良を加えましょう。
もとより使い勝手は考慮されていますが、自分たちの暮らしを付け足すことで、より使い勝手のよいプランに変わります。
新築のコンセント位置に関するよくある質問
新築のコンセント位置に関するよくある質問をまとめています。
他の方が疑問に感じる点はヒントになりますので、自分たちの配置プランに取り入れてみましょう。
・新築のコンセント位置に間違いがあったらどうする?
・新築に採用すべきコンセントの種類は?
・コンセントの位置が悪いときはどうすればいい?
順番に解説します。
新築のコンセント位置に間違いがあったらどうする?
きちんと打ち合わせした上で、間違いが発覚した場合は手直しを依頼して下さい。
打ち合わせの際には、自分たちの要望を確実に伝えることはもちろん、言った言わないにならないように、記録をつけておくとよいでしょう。
新築に採用すべきコンセントの種類は?
コンセントの種類は家庭用であれば、単相100Vと単相200Vに分類されます。
単相100Vは一般的な差込口が2つあるコンセントで、単相200Vは容量の大きなエアコンやオーブンレンジなどに使われますので、使用シーンごとに使い分けることが重要です。
コンセントの位置が悪いときはどうすればいい?
使い勝手が悪い時はコンセント位置の変更を検討しましょう。
工事内容によっては、壁紙の張替えや、安全上の問題もありますので、施工店に工事を依頼することをおすすめします。
まとめ:自分たちの暮らしをイメージして新築のコンセント位置を決めよう
新築住宅を建てる際、設備選びなど考えることがたくさんありますが、コンセント位置のような細かい部分にも配慮を忘れてはいけません。
重要なポイントは、自分たちの暮らしをイメージして配置プランを作ることです。
建築会社に任せきりではなく、自分たちの考えを反映させて、快適な生活空間を目指して下さい。
アイフルホームでは子供を含めた全ての人が快適に暮らせる空間づくりを提案しています。
コンセントの配置プランなど、家づくりのことでお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。
※金利や制度は2022年4月時点のものです。
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。