四角い家(キューブ型住宅)はダメ?メリット・デメリットや間取り例も
本記事では、四角い家(キューブ型住宅)はダメなのか?について解説していきます。
住宅情報誌やインターネットを見ていると、よくキューブ型の住宅を目にすることはないでしょうか。
「よく目にするだけに、四角い家は住みやすいの?」のように、疑問を抱く方もいらっしゃることと思います。
そこで今回は、四角い家のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
最後までご覧いただけますと幸いです。
そもそも四角い家(キューブ型住宅)とは?
四角い家(キューブ型)とは、その名のとおり箱型の形状をした家のことを指します。
明確な工法として定義されている訳ではないため、サイコロのような正方形に近い家を総称したものが四角い家(キューブ型住宅)という理解でよいでしょう。
四角い家にはその特徴から様々なメリットがあるため、決して「ダメ」とはいえません。
本記事を通して、四角い家に対する理解を深めていきましょう。
四角い家(キューブ型住宅)のメリット
早速、四角い家のメリットについてご紹介します。
・ローコストで建てられる
・耐震性や気密性に優れている
・デッドスペースを最小限に抑えられる
・デザイン性が高い
四角い家にはこれらのメリットがあります。
以下に解説していきます。
ローコストで建てられる
四角い家は、比較的ローコストで建てることができます。
一番の理由は、四角い家はコーナーが四面のみであることが挙げられます。
住宅はコーナー部分が増えるほどコストが上がるため、コーナー部分が最低限で済む四角い家はローコストで建てられるといえるでしょう。
耐震性や気密性に優れている
四角い家は耐震性や気密性に優れています。
シンプルな形状であることから安定性が高いことが理由です。
また、気密性については断熱性能によるところが大きいですが、柱などの継ぎ目も比較的少なく済むため、気密性も確保しやすいといえるでしょう。
デッドスペースを最小限に抑えられる
四角い家はデッドスペースが最小限で済みます。
形状がシンプルであると同時に間取り設計もシンプルとなるため、無駄なスペースは発生しにくいともいえます。
デザイン性が高い
四角い家はデザイン性が高いことがメリットです。
その多くはモダンでスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
四角い家の屋根は、軒がなく勾配もフラットに近いタイプが多いため、おしゃれなキューブハウスとなるでしょう。
四角い家(キューブ型住宅)のデメリット
四角い家にはデメリットもあります。
・外壁が老朽化しやすい
・雨漏りのリスクがある
・日射熱を受けやすい
これらのデメリットもよく理解したうえで、四角い家について検討しましょう。
外壁が老朽化しやすい
四角い家は、外壁が老朽化しやすいことがデメリットに挙げられます。
日光や強風などをダイレクトに受けやすいことが理由です。
そのため、性能の高い外壁材を選ぶ必要もあります。
雨漏りのリスクがある
四角い家は雨漏りのリスクも考えられます。
勾配が緩やかな屋根形状のため雨が流れにくく、軒がないため隙間ができやすいことが理由です。
そのため、屋根材をよく検討する必要があります。
日射熱を受けやすい
四角い家は日射熱を受けやすい構造です。
角のないフラットな壁面は、直射日光をダイレクトに受けます。
結果的に、前述のように外壁の劣化を早める要因となることもあるため注意が必要です。
後悔しない四角い家(キューブ型住宅)を建てるコツ
次は、後悔しないための四角い家を建てるコツについてご紹介します。
・外観は白と黒で統一する
・内装は白で統一する
・外構フェンスをシンプルにする
・生活導線のムダを省く
・実績のあるハウスメーカーに依頼する
これらを重要なポイントとして、以下に詳しく解説します。
外観は白と黒で統一する
外観は白と黒で統一することをおすすめします。
モノトーンなデザインを意識することで、四角い家の特徴であるスタイリッシュさをさらに引き出すことができるでしょう。
また、奇抜な色を選ぶよりもシンプルな色合いは飽きにくいといわれているため、いつまでも愛着を持つこともできるでしょう。
内装は白で統一する
内容は白で統一することが無難といえるでしょう。
外壁をモノトーンに仕上げた場合には、そのスタイリッシュなコンセプトから内容もシンプルに仕上げることが適しています。
ただし、黒は外観には良いですが内装に多く取り入れると、暗い印象になってしまうこともあります。
したがって、シンプルで透明感のある白を基調にすることで、全体がバランスよく整うことでしょう。
外構フェンスをシンプルにする
外構フェンスもシンプルに仕上げましょう。
ここまでご紹介したコンセプトに相応しい外構フェンスの色は、白や黒で統一するのがおすすめです。
ただし、外観によってはシルバー系のほうが適していることもあるため、全体を基準に色を選ぶことでバランスの良い外構フェンス色となります。
生活導線のムダを省く
極力、生活動線の無駄を省きましょう。
四角い家の間取りは正方形に近いことが多いため、LDKから各居室や玄関までの動線のムダを省いていくことで、より快適な生活ができる間取りとなります。
実績のあるハウスメーカーに依頼する
四角い家は、実績のあるハウスメーカーに依頼することが重要です。
たくさんの施工例に基づいたアドバイスをしてもらえるハウスメーカーであれば、四角い家のメリットを最大限に引き出してくれることでしょう。
おしゃれな四角い家(キューブ型住宅)の外観や間取り例
ここでは、おしゃれな四角い家の間取り例についてご紹介します。
・シンプルモダンでスタイリッシュな外観
・見えない所も重視した永く快適に住める家
・黒とシルバーでまとめた外観の家
上記3つの外観や間取り例について、アイフルホームの施工例から解説をしていきます。
シンプルモダンでスタイリッシュな外観
シンプルモダンでスタイリッシュな外観は、四角い家の特徴を最も活かしたプランニングといえるでしょう。
「白い箱」をイメージした外観をはじめ、建物前面の窓形状も箱型に合わせた正方形の窓を採用しています。
ガルバリウム鋼板という外壁材が、モダンさをさらに引き出しており、建物内部に至ってはLDK の上部に大きな吹き抜けを採用しています。
そのため、スタイリッシュな外観に劣らない開放的な内観も実現した間取りに仕上がりました。
見えない所も重視した永く快適に住める家
外観はもちろんのこと、目に見えにくい所も重視した家です。
施主様は猫と暮らすために、要所ごとにキャットウォークを設けました。
また、永く暮らしていくことも考えて、リビングに後から棚をつけられるように、壁内部の下地補強を行っています。
これにより、将来的なライフスタイルの変化にも対応できるよう設計しました。
外観は白基調の南欧風デザインで、愛着の増す家に仕上がっています。
黒とシルバーでまとめた外観の家
黒とシルバーでまとめたクールな外観の家です。
家の前面には解放感のある大きな窓を設け、木目調のタイルデッキも設置しました。
黒とシルバーの外観に、木目調が意外にも良く合います。
四角い家(キューブ型住宅)に関するよくある質問
次は四角い家に関する質問についてです。
・四角い家(キューブ型住宅)は安い?
・四角い家(キューブ型住宅)は危険って本当?
・四角い家(キューブ型住宅)は風水に悪影響?
以下に解説していきます。
四角い家(キューブ型住宅)は安い?
四角い家は、前述のように構造がシンプルなため、比較的安く建てることができるといえます。
決して「安っぽい」という意味合いではなく、設備仕様のグレードを上げることで、さらに快適性を増すこともできるでしょう。
四角い家(キューブ型住宅)は危険って本当?
四角い家にはメリットが多くあり、魅力的な住宅といえるため一概に危険というわけではありません。
ただし、四角い家には先述したように注意すべき点があります。
1.外壁材が劣化しやすいため、外壁仕様に配慮する。
2.雨漏りがしやすい場合があるため、屋根設計、および素材に配慮する。
この二点には注意しておきましょう。
四角い家(キューブ型住宅)は風水に悪影響?
四角い家、特に真四角の整った家は風水的には良くないとされているようです。
非常にメリットの多い四角い家ですが、風水の角度から見ると解釈が変わります。
しかしながら、風水的に悪いからといって四角い家が悪いというわけではありません。
大事なことは、自分のライフスタイルに合った暮らしやすい家づくりをすることです。
したがって、住宅建築に風水を100%取り入れてしまうのは得策ではないといえるでしょう。風水が好きな方は、一部を参考にしながら検討するようにしましょう。
まとめ:四角い家はダメではない!でもデメリットも知っておく
ここまで、「四角い家はダメなのか?」について、四角い家のメリット・デメリットを併せてご紹介しました。
以下、本記事のまとめです。
・四角い家は構造上、建築コストが安く耐震性や気密性も確保しやすい ・四角い家は外壁の劣化、雨漏りのリスクがあるため、採用する素材には配慮する ・四角い家は、シンプルな内外装にすることで特徴を最大限に活かせる ・四角い家と風水は相性が良くないため、風水を取り入れすぎないように注意 |
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※金利や制度は2022年1月時点のものです。
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。